再開のきっかけ

スポンサードリンク

さて、またしばらく間があいてしまいましたが、8年前に無事半年坊主で終了を迎えたこのブログをなぜ今になって再開したのかについて。
実はとある8年ぶりの再会が関係しています。

二十ウン歳までの長めの学生生活をしていた私は、大学院の修士課程までを修了しました。修士課程まで進むと、その研究室の先生の関係は合計3年間にも及びます。
研究室での活動は、先生にとっても生活の大きな部分を占めますので、所属学生は先生のご家族にまでお世話になることもあります。
私の所属していた研究室も例に漏れず。先生ご夫婦に大変お世話になりました。

ただ卒業後は特に連絡を取るでもなく、疎遠な状態が続いていました。(主には私の出無精が成したこと…)
私が所属していた間に、先生一家にとってとある大きな出来事があったこともあって、卒業後も先生一家のことをずっと気にしてはいたのですが、特にコンタクトを取るでもない日々を送ってきていました。

そうして過ごしてきた今年の4月。私の勤める会社に、とある新卒内定候補者が職場見学という形で訪ねてくることになりました。
人事部から見学者の対応依頼が部門に下ろされ、上長の指名により私が対応者となり、座談会という形でお話をさせて頂きました。
そしてその中でとある事実が発覚。なんと同じ大学出身どころか、同じ研究室の後輩だということが分かったのです。(人事の話を聞くに、完全に偶然だったもよう)

そんな偶然があり、卒業以来ぶりに研究室の先生にメールを送りました。最初は近況について数回やり取りをして途切れたのですが、しばらくして先生側からご自宅(新居)へのお誘いを頂いて、お招きにあずかることに。そんなわけで、8年ぶりに先生ご夫婦と再会することになりました。

久しぶりのことで訪問前は少々緊張もありましたが、とても優しくて素敵なご夫婦です。再会直後から8年もの隔たりを微塵も感じることはなく、一瞬で当時の感覚が呼び戻されました。
そんな中で話題に出たのが、私が研究室に所属していた当時、研究室のホームページに掲載していた、活動記録としてのブログの記事でした。

私は、何かの流れでブログ担当のような役を任されていました。(任されていたというか、勝手にやっていただけかもしれません)
年に2回だったと思いますが、論文合宿と称した旅行にみんなで出かけた記録や、それ以外にも学外活動や文化祭など、何本か記事を書いたと思います。
先生の奥様がその記事を当時からいたく気に入ってくださっており、8年たった今でも改めて褒めて頂きました。(ちょっとしたブラックジョークがいいスパイスになっていたとのこと。)

確かに、ブログの記事がなるべく面白くなるようにと、随分力を入れて書いていました。
実際のところそんなに多くの人が読むものではかったでしょうが、研究室を選ぶ後輩学生の選考材料にはなります。
また、我々のことを知っているOBや、近く卒業してOBになる現役メンバーにとっても、面白い記事になるようにと願っていました。
先生の奥様からのお褒めの言葉も、大きなモチベーションになっていましたね。

私の専攻は情報系、つまりゴリゴリの理系でしたので、プログラムっぽいモノに始まり、数学や電気回路、あるいは物理といった科目が勉学としてのメインです。
しかし日本語で文章を書くということは、なぜか昔から嫌いではありませんでした。(まあ、理系の中でもとりわけ理屈っぽい人の間では、意外とあるあるかもしれません)
大学ではレポートを出す講義も多いですが、それほど人気の課題ではありません。ただ、私は人よりも間違いなく時間をかけて、分量も多くなっていた自覚があります。

話がずれましたが、まあとにかく文章を書くことはそれなりに好きだったのです。(今この記事を執筆中も、思っていた以上に記事が長くなり、悪い癖が出ているなと反省しています…)

そんな話をしたことで、このブログのことが改めて気になり始め、またなにか書きたいなぁと思うようになり、思い切ってこのブログを再開した、というわけでした。
開設当時の継続期間はたったの半年間でしたが、毎日なにか記事にできるようなネタはないかとアンテナを張り、仕事が終わると記事を一つ執筆してというルーティン自体は気に入っていましたので、今度は無理なく続けることを意識したいですね。

~~

それにしても長くなりました。2299文字、原稿用紙5枚半です。本当に悪い癖です。記事が長いだけでなく、どう書こうかと随分悩んで、数日に分けて数時間かけての執筆となりました。
ただ、私にとって今回の偶然と再会は、とても嬉しく大きな出来事でした。8年間疎遠にしてしまっていましたが、今後はこの縁を大切にしたいと思ってしたためました。

それと久しぶりに会った先生は未だにタフで、随分偉くなって忙しいにも関わらず新しいことにチャレンジしており、面白いエピソードも色々聞けて驚きました。
奥様も新しいチャレンジを始めていて、ご夫婦揃って以前と変わらず随分活動的でいらっしゃいました。私もたくさん刺激をもらって、負けじとチャレンジしていきたいと、改めて思ったのです。

自分もいい年になりながら、未だに新しいことにあれやこれやと手出ししてしまうのですが、悪いことではないなと背中を押してもらった気分ですね。

しかしまあ、なんで理系っていうのはいつまで経ってもこう落ち着きが無いんでしょうな。