理屈屋は日本語に厳しくなってしまう現象

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ここ数ヶ月、歯医者に通っているのですが、そこでふと感じたことがありました。

最近の歯科医業界は大予防歯科時代となり、基本的には歯科衛生士による歯のお掃除が稼業の主体となりつつあるような感じですが、私の場合も例に漏れず、数回の歯科医師の治療以外は、基本的に歯科衛生士によるクリーニング施術がメインとなっていました。

そんな施術の中でとある一言に妙に引っかかってしまったのです。それが、

「このあと、歯を削っているような振動が来ると思いますが、磨いているだけなので安心してくださいね。」

です。

私:『 "削る" と "磨く" は本質的に(物理現象としては)同じことでは…?』

どうでもいいことだということは分かっているんですが、どうしてもこういうことが気になってしまうのですよね…。
施術としては、リューターで磨き粉を使って研磨するというもので、もちろん「磨いているだけ」ではあるのですが、『削っていないわけではなかろう…』と思ってしまうのです。

実際のところ、「削る」と「磨く」には、こんな意味の違いがあります。

削る:モノの一部を(切ったりして)取り去る 磨く:モノの表面を滑らかにする

つまり、「削」の方は形を変えたり余計な部分を取り除いたりということに主眼をおきますが、「磨」の方は形を変えることではなく、状態を整えることに主眼をおいているということになりますね。
とはいえ、「磨く」というのはミクロなレベルの「削り」を行って整えることですので、やっぱり本質的には同じものだと思ってしまうのです。

・・・というようなことがしょっちゅう起こります。 これが理屈屋の脳内です。 (当社調べ)