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画像だらけだけど、Google AdSenseの審査に通りました

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先日Google社の広告配信サービスであるGoogle AdSenseの審査に通り、広告の表示を始めさせていただきました。一般に紹介される審査通過条件とはかけ離れた状態で通過できましたので、どなたかの参考になればと思って記載しておきます。少し長くて堅苦しい内容になりますがご容赦ください。

 

Google AdSenseとは

Google社の提供する、広告配信サービスです。ウェブサイト上に広告を表示し、アクセス実績に応じて収入を得られる仕組みになっています。

www.google.co.jp

 

アフィリエイトとの違い

一般にブログ等のウェブサービスで収益を上げるというと、「アフィリエイト」というキーワードが思い浮かぶことが多いかと思いますが、アフィリエイトとは「成功報酬型広告」のことであり、表示された広告を見た訪問者が、そのリンクから商品などを購入することで初めて、その数%がサイト管理者へ還元されるという仕組みです。

 

一方このGoogleAdSensは「検索連動型」あるいは「コンテンツ連動型」と呼ばれる広告配信サービスです。検索キーワードやサイトのコンテンツに併せて表示される内容が変化します。また、この系統のサービスでは、一般に訪問者が広告をクリックするだけで、サイト管理者への収入が発生するという特徴があります。

 

Google AdSenseの審査を通過する

この方法論については、それこそ「Google AdSense 審査」なんてキーワードで検索をかければ大量に出てきます。それらの主な内容をまとめると、

  • 画像・動画を貼らない
  • 外部リンクを張らない
  • 他の広告サービスによる広告を表示しない
  • (ブログの場合)記事は1000字程度のものを10個以上

のようなことが条件として書かれています。しかし今回私は現状のサイトの状態で審査を通過することができました。つまり、画像を貼り、Youtubeへのリンクを張り、他のニュースサイトを引用し、Amazon楽天アフィリエイト広告も表示している状態で、通過したのです。

 

なぜ上記の事項が通過条件として紹介されているのか

この章以降は私個人の根拠のない考えですので、参考までに。これらを守っても通過するとは限りません。

 

要するにGoogle含めた広告配信事業者は、違法性がある(またはマナー上の問題がある)ウェブサイトに広告を提供することは避けたいということです。そしてブログ等で問題になる違法性は、「著作権侵害」がダントツだと思われます。画像・文章の盗用が比較的安易に行われているはずです。

 

たとえば画像について、本来完全な著作権フリー素材以外は、無許可で使用することはできません。フリー画像の中でも、配布元や著作者を明示する必要があるものがほとんどです。何も記述の無い画像については、出典を示したとしても使用してはいけません。事前に著作者に直接許可を頂く必要があります。

 

また外部サイトの引用についても、出典を示して引用箇所を明示する必要があります。単なるコピペは著作権法上の違反になります。リンクについてはリンク先の管理者に許可を得るというのがマナーとして一般的です。

 

また広告サービスを使用すると、利用規約には大抵「サイト管理者はサイトのポリシー等に、広告が配信されていること・情報を収集していることを明示しなければならない」というような記述があります。そのほかにも禁止事項がいくつも定められています。これらの規約を守っていないようなウェブサイトに、Googleだって広告配信をさせたいとは思いません。

 

以上についての問題が全く起こらなくするためには、画像・動画・外部リンク・他広告を一切貼(張)らない、というのが一番簡単な方法だというのが分かります。

 

記事数については・・・Google内部にも数値的な目安はあると思いますが、適当な頻度で適当なボリュームの記事を投稿し続けることで、意欲を示すことは必要でしょうね。 

 

画像やリンクを貼(張)りつつ通過させるには

以前私は、以下のような記事を書きました。

parano-karano.hatenablog.com

 

こちらの記事では、画像を貼る際に問題になる著作権のことなど、かなり頑張って調べて書かせて頂ました。このように、普段から著作権等に配慮してサイトを運営することが大事ではないでしょうか。

 

また一般に、大手ニュースサイト等の利用規約には「(著作権法に基づく)適切な引用下でのコンテンツの使用を許可する」というような記述があります。私のよく見るハフィントンポスト利用規約 4項の(a)にも、次のような記述があります。

本サイト上のさまざまな解説および著作をサポートするために当社が適切な出典表示を付して他の情報源から著作物を引用して掲載しているように、当社は他者が日本の著作権法に従い本サイトに含まれるコンテンツを「引用」して利用する権利を尊重します。したがって、お客様は、日本の著作権法の条項に従い、本サイトにあるコンテンツを随時引用して利用することができます。

 

著作権法を確認すると、三十二条で引用について記述されています。

(引用)

第三十二条  公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。

(日本の法令については「電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ」から検索することが出来ます。)

 

法律まで出てきて大変なことになってきました(私も初めて法令検索なんてしました)が、要は勝手に画像を使ったりせず、ちゃんと出典等を示しながら、健全なサイト運営に努めていれば大丈夫なはずです。また、他の広告サービスを使用するのであれば、しっかり利用規約を遵守して、サイトポリシー等をきっちり書くことが大事です。それによって、著作権等に配慮していることをGoogleに対してアピールすることもできると思いますし、今回の審査に限らず何かのトラブルの際に自分の身を守ることにも繋がります。

 

↓当サイトのサイトポリシーです

parano-karano.hatenablog.com

 

通過さえさせればそれでいいのか

もはや良心や倫理観の問題になってきますが、広告配信というのは人からお金を頂くという経済活動の一種です。一時的にごまかして作ったウェブサイトで審査を通過させ、(自覚の有無に関わらず)違法性に溢れたウェブサイトで収益をあげても構わない、という発想で行えるようなことではないと私は思います。また違法性に気づかずにどんどんサイトが成長してしまい、規模が大きくなってから問題が発生してしまったとしたら、一番困るのは管理者本人です。

 

むしろGoogleAdSenseの審査は、自分のサイトの違法性を無料で診断してくれるよい機会と捉えて、健全なサイト運営を目指してみるのはいかがでしょうか。