画像共有サイトFlickrを使ってブログに画像を貼り付ける
photo by freestock.ca ♡ dare to share beauty
ブログを書いていると突き当たるのが著作権という問題。ブログ上に写真や絵を載せたいというのは誰もが思うことでありますが、毎回自分で撮影したり描いたりして用意するのはとても大変です。一方でWeb上にある画像を勝手に使ってしまっては、著作権を侵害する違法行為になってしまいます。
現在多数のフリー素材サイトがあり、自由に使える画像もたくさん増えてはいますが、今回は私が使い始めたFlickrというサービスについて紹介したいと思います。
Flickrとは
Flickrは米国Yahoo!が運営する画像共有サイトです。画像の投稿者は画像にライセンスを適用して公開する必要があり、その中でもクリエイティブ・コモンズというライセンスを適用することがほとんどのようです。
クリエイティブ・コモンズとは
クリエイティブ・コモンズは著作者が著作権の放棄をせずに、第三者の利用を許可するための意思表示に使われるライセンスを策定している非営利機関です。このライセンスに則る事で、改変・商用可、改変のみ可、商用のみ可、改変・商用不可などといった条件をつけて第三者へと意思表示することができます。ただし、全ての第三者の利用において、著作者を明記する必要があります。
Flickrから写真を引用する
前述の通り、Flickrにはクリエイティブ・コモンズ・ライセンスに準拠したライセンス表示のされた画像が大量にあります。これらは適切な利用条件の下で、著作者に無断で利用することができるということになります。
これはFlickr上で画像を表示したときのページ画面ですが、このように画像の下にsome rights reservedとあるライセンスの場合、条件付きで引用できる場合がほとんどです。ただし、ここがall rights reservedとなっている場合、著作者に問い合わせて使用許可をもらわなければなりません。が、おそらくそのように書いてある以上は許可をくれることは通常無いでしょう。
Flickrはブログ用途で用いられることを強く想定していますので、簡単に引用することができるように、自動でhtmlタグを出力する機能がついています。その手順は以下の通りです。
1. 共有したい写真の右下にある矢印マークを押す
2. Embedタブを開いて、サイズを選択した後中央のhtmlタグをコピーする
3. コピーしたhtmlタグを自分のウェブサイトに貼り付ける
これだけでFlickrの定めた表示仕様に則った形で引用ができます。またはてなブログには記事の編集画面からFlickrの写真を検索して引用する機能が備わっています。
編集サイドバーの追加(+マーク)から、「Flickr貼り付け」をオンにしておけば簡単に引用できます。
はてなブログの愛用者であれば、こちらを使うのも便利です。ただし、ライセンスの内容は確認することができないので注意してください。(はてなブログの場合、そもそもブログサービスの商用利用が許可されていないため、改変無しでの引用は常に問題にならないためであると思われます。)
アフィリエイトは商用か
はてなブログでも、サービスの商用利用は不可ですが、内容の向上の為にアフィリエイトサービスを使用することは許可されています。クリエイティブ・コモンズ・ジャパンの公式見解として、FAQにこのような記述があります。
・「NC(非営利)」アイコンのついている作品を使用しても良いですか?
何が「営利」で何が「非営利」かは、最終的には裁判所の解釈によって定まりますので、残念ながらクリエイティブ・コモンズ・ジャパンではお答えすることができません。
というわけで、クリエイティブ・コモンズのライセンスには、個々の商業活動についての定義は含まれていないようです。したがってアフィリエイトサイトで商用不可の画像を引用する場合は完全に自己責任ということになります。ただし一般的にはアフィリエイトは商業活動ではないとみなされているようです。
はてなブログのように商用を許可されていないブログサービスで問題なく運用できている範疇であれば、問題にはならないかもれませんね。とはいえもちろん著作者から申し立てがあった場合は即座に対応する義務があります。
肖像権は大丈夫なのか
Flickrでスポーツ等を検索すると、プロ選手の写真などが大量に出てきます。著作権は撮影者の権利ですが、肖像権は被写体の権利であり、これらは別個に考える必要があります。
スポーツ選手などの場合、試合などの公開されている場では撮影されることを前提にしていることも多く、問題にならないこともあるようです。しかし近年ではSNS等での悪質なマナー違反により、運営団体として撮影を禁止している場合もあるためそのような写真は使えません。
Flickr上の写真が被写体の許可を得て公開されているとは考えにくく、どのような制約の元で撮影されたものなのかも分からない以上、プロを含めた人物写真を使用するのは控えたほうがよいかもしれないですね。もし芸能人やスポーツ選手などをブログに掲載したい場合、ニュースサイトなどのプレスとして許可を得て撮影された写真のページを引用するのよいかもしれません。
ブログを始めて、著作権や肖像権についてとても詳しくなりました。勉強になりますね。