防水携帯でも、お風呂は苦手?
みなさんはお風呂にスマホを持ち込んでいますか?私も長風呂なので、持ち込むタイプです。なんといっても今時の携帯は防水バッチリですからね!・・・って、油断してはいませんか?実は結構危険なんですよ。
"水" には強い
防水携帯をお風呂に持って行くのが危険な理由は、防水が不十分であるからというわけではありません。もちろん水没はさすがに避けたいところですが、多少水がかかったって全然平気です。そのための防水ですからね。
苦手なのは "水蒸気"
photo by PIXELSINTIME(paul johnson)
ご存知の通り、お風呂場は湿度が高いですよね。湿度が高いというのは、空気中に水蒸気が充満しているということ。
たとえば夏のジメジメした湿度の高い日に、冷たい水の入ったコップを置くとどうなるかといえば、コップが汗をかきますよね。汗を書くという言葉が全国区なのか分かりませんが、要するに水滴をまとった状態になります。これを結露といいますね。冬場に窓ガラスがビショビショになるのも、同じ現象です。
水蒸気は水が気体になった状態です。洗濯物が乾くように、水は少しずつ空気中に飛んでゆきます。空気中で水が気体でいられる量は気温によって変化し、寒いほど少なくなります。したがって暖かくて湿った空気を冷やすと、気体でいられなくなった水分が水滴に戻ります。これが結露の原因です。
水蒸気に関してはNHKによるこちらの解説が分かりやすいです。
細かいことはとにかく、湿った空気が冷えると水が出てくるのです。
では、冬場に冷え切ったスマホをお風呂場に持ち込むとどうなるでしょうか。水蒸気は気体なので、液体の水と違ってスマホの内部にも侵入できます。しかし、スマホの中はとっても寒い。ということは・・・
スマホの中で水が出てきてしまう!
のです。これがスマホが水蒸気を苦手とする理由。冬場は結露が顕著ですが、夏場でも十分ありえます。
他にも、運動中に服の内側に携帯を入れておき、熱がこもり汗でジメジメした状態のスマホを急に気温の低い外に出したりすると、汗の水蒸気がスマホの中で結露してアウトになったりします。
水蒸気でやられたスマホの症状
スノーボードやスキーをされる方は経験があるかもしれませんが、まず一番起こりやすいのは画面タッチの誤動作です。これは中に水が入ったというより、画面に結露してしまったのが主な原因ですが、これが起きているときには中も危険かもしれません。
もう少し症状が悪化すると、電池が急に減ったりすることがあります。スマホのバッテリーは、充電が減ると電圧が下がるのですが、スマホ側では電圧から残量を逆算して表示しています。しかし内部に結露が起こると、漏電したような状態になって電圧が下がることがあります。するとスマホは残量が減ったと勘違いして、突然充電量が10%になったりすることがあるのです。
もっと酷ければ、スマホの電源が突然落ちたりします。この場合電源を入れようとしてもうんともすんとも言わないなんてこともあります。
症状が出たときの対策と予防法
少しでも怪しい動きがあったら、まず電源を切りましょう。そして電池パックが外せる機種は外して、乾いたところで乾燥させます。最近の防水モデルは外せないのも多いので、そのままでも構いません。ドライヤーとかはあまりよくありませんので、できれば自然乾燥で。あとは様子を見て電源を入れれば、通常後遺症もあまり残らず使えます。油断は出来ませんが、結露で完全に壊れてだめになるということはあまり無い様な気がします。
予防としては、密封パックに入れることです。いわゆるジップロックや、100均の小分けパックみたいのでも大丈夫です。100均の小分けパックのほうは、そのまま画面もタッチできました。密封パックなら水蒸気もほとんど侵入しないので、気温が変化しても内部が結露することはありません。
スノボー・スキーをしている方で、終わった後車の鍵をリモコンで開けようとしたら反応しなくて焦った、なんて経験をした人はいないでしょうか?あれもおそらく内部結露のせいだと思います。水蒸気、水以上に電子機器の大敵なので、是非意識して生活してみてくださいね。
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もちろん、専用の防水ケースも有効です。 私は小分けパックで十分だと思っていますが、万が一破ける場合もありますから、確実さはこういうちゃんとした製品のほうが高いと思います。