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高速道路の最高速度が120km/hに引き上げられそうです

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photo by henrikschnabel

 

www.huffingtonpost.jp

 

2016年3月24日、警察庁の発表がありました。内容は「高速道路の最高速度を引き上げます」とのこと。少し出遅れた内容の話ですが、せっかくなので何か書いておこうと思います。

 

導入の目的「実勢速度との差を埋める」

まあ正直なところ、高速をよく走る方はよくご存じかと思いますが、新東名を初め、郊外の高速道路の実勢速度は明らかに100km/hを超えていますよね。100km/hで走行していて煽られるなんてこともよくあります。実際、その速度で走行して危険があるかと考えると、正直100km/hでも120km/hでも変わらないような気がします。むしろ、120km/hの方が走行時間が短縮されて、疲労度低減の効果もあるのではないでしょうか。笑

 

「速度差の増大」に対する不安?

mainichi.jp

 

こちらの毎日新聞の記事、中盤以降にこのような記述があります。

一方、最高速度が上がると走行車両同士の速度差が大きくなることが考えられる。警察庁が高速道路の利用者を対象に行ったアンケートでは、速度差の大きい車が混在することに約4割の人が「不安を感じる」と回答した。

確かに、大型車両に追い抜かれるときは視覚的にも圧迫感がありますし、逆に追い抜く場合でも意外と風圧がかかったりと、かなり影響を受けます。特に軽自動車の場合など、影響は顕著です。これが不安であるというのは大いに理解できます。

 

とはいえ、別に今でも100km/h超えているのですから、制限速度が120km/hになったからと言って、今まで120km/hで走ってた人が140km/hに速度あげたりとか、そういうことにはあまりならない気もしますが。これはやってみないとわからない部分でもありますね。

 

設計速度って知ってましたか?

道路って、制限速度(法定速度)とは別に設計速度というのがあるのはご存じでしたでしょうか。これは、カーブのきつさなどのレイアウトや建造物としての構造強度などに基づいた、「設計上安全に走行できると想定した最高速度」のことです。制限速度は、設計速度に加えて車両の走行量等の環境要素などを汲んで決定されています。詳しくはこちらを読んだりするとわかります。内閣府の交通安全対策担当の資料のようです、お暇があればどうぞ。

 

 

今回120km/hに制限速度が引き上げられることになった道路も、設計速度は120km/hだったみたいですね。今までは安全を期して100km/hまでに"しておいた"のでしょうが、今回はその殻を破ってチャレンジする方針を打ち出したということですね。かなり画期的なことだと思いますし、海外では制限速度のない道路もあったりするくらいですから、自動車自体の安全性向上も踏まえて色々考えてもらえるといいかもしれません。むしろ安全面で考えるなら、もっと駅周辺などの歩行者天国ゾーンを増やすなど、歩行者・自転車・自動車の住み分けを考える方がいいのではないかなぁと思ったりもしています。ほとんどの狭小道路で遅くても30km/h規制というのは、少し速すぎる気がします。

 

すこし批評めいたことを書いてしまいましたが、安全と快適と楽しさがバランスよく共存する交通網を整備して欲しいなあと、切に願うのでありました。