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高速道路のETC割引と4月からの首都圏料金改定について

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photo by rr807

 

高速料金について、昨年以前は高速道路のETC割引が充実していましたが、ETCの普及が進んで少しケチな体系に変化してしまいました。とはいえやはり遠出するときにはこの割引が大きな差になりますので、うまく使いたいところですよね。

また昨年末ごろに、首都圏中央連絡自動車道、通称圏央道が湘南から東北道まで開通し、便利になった一方で、「圏央道は高すぎる!」というのが定説化しておりました。そこで、2016年4月からは首都圏の高速料金システムが改善されることになりました。

 

今回はETCによる高速料金の割引と、4月からの料金改定について、まとめておきたいと思います。

 

高速道路の基本料金

そもそも高速の料金がどのように計算されているかですが、基本的には1kmあたり何円というのが決められています。これは整備や管理の関係で路線ごとに異なっており、これが圏央道がやたら高かった理由です。

 

また車両区分でも料金は変化します。通常の普通車の料金を1としたとき、軽自動車が0.8と2割引になります(二輪車もこちらの区分です)。その他中型・大型・特大等の区分がありますが、一般には使われないので割愛します。詳しくは以下のページを参考にしてください。ただし、首都高では2016年3月末までは普通車(軽~中型)と大型車(大型~特大)の2区分になっています(4月からは5区分)。

 

高速料金区分

 

ETCによる割引

高速道路におけるETCの普及を促すための割引が行われており、現行の主な割引には3種類あります。

 

休日割引

休日の観光需要を狙った割引でしょうか。土日祝日について、地方部*1の走行料金が30%引きになります。対象車両も普通車・軽自動車(二輪車)に限られます。

 

入口または出口どちらかの料金所を土日内に通過すれば適用されます。例えば日曜の夜に乗って、日付が変わった月曜日に降りても適用されるということです。

 

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平日深夜割引

最も有能な割引です。一般利用だと体力的にはきついですが。全車種で、かつ首都高も含むほとんどの路線*2で適用可能です。割引率は30%、適用時間帯は深夜0時から4時。この時間帯に入口または出口料金所を通過する、またはこの適用時間帯をまたいで走行すれば適用されるため、朝3時59分なんていうギリギリの時間にインターを通過すれば、後はどこまで行っても3割引になります。

 

ただし、気をつけなければいけないのは、地方路線から首都高に入るような、途中で料金所を通過するルートの場合、それぞれの料金所が通行時間帯の影響を受けるので、走行経路すべてで適用を受けるには、最初と最後の料金所以外はかならず時間帯内に通過しなければなりません*3

 

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平日朝夕割引

通勤に高速道路を利用される方を主な対象とした割引だと思われます。適用される時間帯は朝6時から9時・夜5時から8時です。ETCマイレージサービスへの登録が必要で、その場での値引きではなく翌月に無料通行分として還元されます。一回あたり100kmまでの走行分が対象で、月間の利用回数に応じて還元率が変化します(5~9回→30%、10回~→50%)。また、地方部の走行に限られます。対象車両は全区分。

 

適用されるためには、指定時間帯に入口か出口のどちらかの料金所を通過しなければなりません。両方の通過時刻が時間帯内である必要はありませんが、両方共時間帯外の場合(時間帯をまたいでの走行)は適用されませんので注意が必要です。

 

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その他の割引

詳しくはこちらをご参照ください。

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こんな乗り放題プランみたいなのもあるんですね。

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4月からの料金体系

圏央道の本来の目的である首都圏交通の渋滞緩和機能が、圏央道のあまりの料金の高さにちゃんと機能していなかったことを受けて(?)、ついに改定されることになりました。

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要するに圏央道を首都高のキロ単価に揃え、どんなルートを選択しても、最安値の料金で支払い総額が決定するようになる、ということだそうです。ただし、首都高を使って、そちらの方が他のルート(主に圏央道を使用するルート)よりも高額になる場合は、その金額がそのまま支払額になるとのことです。つまり首都高を使ってわざわざ遠回りすると、金額的にも損をするということです。

 

※2016/3/30 追記

こちらの記事のアクセスが少し増えていますので、圏央道の改正前後の具体的な金額を追記します。

 

現行の圏央道1km単価は43.2円ですが、改正後には36.6円に変更されます。すなわち、およそ15%程度の値下げになります。

 

例:白岡菖蒲~青梅間の普通車料金

改正前1,860円→改正後1,560円(およそ16%減)

ただし、圏央道特別割引の影響で、八王子JCT鶴ヶ島JCT間を通過する経路等で金額が変わらない場合があります。(元からある程度の割引がなされているため)

 

※追記ここまで

 

その他、首都高と京葉道路の車両区分が、他の高速で使用されている5区分に統一されるようです。

 

 

とりあえずぱーっと調べたところでは、全体で見れば値上げにはならなそうな印象です。思惑通り渋滞緩和にも繋がるような、よい料金改定になるといいですね。

*1:首都圏では都心から見て、厚木(東名道)・八王子(中央道)・東松山(関越道)・加須(東北道)・谷田部(常磐道)・成田(東関東道)以遠、大阪近郊も同様、詳しくは「平日朝夕割引 | 料金・割引・ETC | 料金・ルート・交通情報 | ドラぷら」を参照

*2:京葉道路第三京浜道路・横浜新道を除く

*3:例えば関越道→首都高→東名道の経路の場合、首都高の入口(関越出口)と首都高の出口(東名入口)料金所の通過時刻が両方共0時から4時の間でなければ全区間適用は出来ない。なぜならどちらかの通過が時間外の場合、関越または東名の走行が適用条件を満たさないから。