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なぜ春は三寒四温になるのか

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http://www.flickr.com/photos/29156775@N00/148287274

photo by Narrow

 

今日は暑かったですね。。関東地方では軒並み20℃超、朝はご機嫌斜めだった空模様も昼過ぎにはすっきり晴れ、強い日差しが照りつけていました。私のアルバイト先では外作業も半袖でこなしていました。

 

 

天気図はこうでした

http://www.jma.go.jp/jp/g3/images/jp_c/16021412.png

 

気象庁発表の、今日昼12時の天気図です。東の海上にある高気圧が西の方まで大きくせりだして、984hPaの低気圧へと南風をバンバン送り込んでいます。この時点で寒冷前線は本州を渡り切ろうとする直前ですし、この後次第に風向きも西から北へと変化して行きましたが、今日は4時頃までずっと気温が高いままでした(関東某所)。さすがに夕方からは気温が低下気味でしたが。

 

984hPaという台風並みの強い低気圧が南から北から空気を集めてくれたおかげで、昨日から今朝にかけて大荒れの地域も多かったようですね。明日からはこの低気圧の北西サイドにある冷気が日本列島を覆い、全国的に冷えが戻るようです。

 

三寒四温

春先の天気を表して、3日寒い日が続いた後に4日暖かい日が続くという意味の「三寒四温」という熟語があります。これは今回通り過ぎるような低気圧に起因する天候変化です。この時期、というか一年中ですが、基本的には西から東に向かって低気圧(と高気圧)が次々に流れていきます。そして低気圧から伸びる2本の前線の間には暖かい空気、外側には冷たい空気があります。これが1週間程度のサイクルで繰り返され、春に近づくにつれてだんだん暖かい割合が増えてくるので、三寒四温となるのです。

 

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西から東(左から右)に低気圧が流れていくため、暖かい空気と冷たい空気も交互にやってくる

 

冬と夏

上の図は春・秋頃の天気図を示していますが、冬になると低気圧がもっと南に、夏になると低気圧はもっと北を通ります。すると冷たい空気の割合が増えたり、暖かい空気の割合が増えたりするため、気温に変化が生じます。

 

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冬は低気圧が南よりなので、冷気ばかり流れてくる

 

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夏は低気圧が北よりなので、暖気ばかり流れてくる

 

 

もちろんこんな単純な話だけでは無いですが、大きく見ればこんな感じです。興味と時間があって、かつ物好きな方は、以下のページで冬と夏の気圧配置を比べてみてください。おおよそ上で述べたような形で配置されているのが分かると思いますよ。

 

www.data.jma.go.jp

 

ちなみに、私の専門は全く気象学と関係無いのでご注意を。教科書的な知識は中学理科止まりです。笑