スノーボード型キーホルダーを作る その2
その1から続いての、スノーボード型キーホルダー製作記録です。
プラ板を曲げる
先ほど切り出したプラ板を、熱を加えながらスノーボードの反りに合わせて曲げていきます。
今回熱を加えるのに使ったのは、ホットワックスを塗るためのアイロン。プラ板は110度程度に熱するといい感じに曲がってくれたので、これで行きました。熱湯やオーブンを使う方法もあるようなので、そちらでも可能です。ヘアアイロンも低温設定ならちょうどいい温度かもしれません。が、プラ板の成分が残ると髪に悪そうですね。。
こんな感じで当てながら曲げて行きます。平らなうちは一番太いところから2ミリくらい中央に行ったあたりまでをアイロン面に当てて温め、押し付けて曲がるような温度に上がってきたら指でつまんでカーブをつけていきます。やけどには注意。
デカールを貼る
そもそもデカールってなんだって人が多いかと思いますが、プラモデルなんかについてくるシールみたいなやつ、あれがデカールです。シールみたいなやつなので、本当にシールの場合はデカールとは言いません。シールは紙に印刷された絵を紙ごと貼り付けるものですが、デカールは印刷された塗料だけを転写するようなものです。したがってクリアタイプを用いれば、下地を残して文字を貼り付けるというような使い方もできます。タトゥーシールが正にそれに準じますし、水で転写する方法も共通です。今回は以下のインクジェットプリンタで作れる自作デカールシートを使用しました。
デカールシートの印刷面に型紙で使ったボードデザインを印刷します。この時のサイズは少しだけ大きくしてから印刷することで、はみ出しを避けることができます。板を既に曲げているので、多少の寸法差がありますから、きれいに作るならこういう調整も大事になります。印刷が乾いたら、上から粘着フィルムを貼ります。その後フィルムをはがして、水転写を行います。この辺の行程はシートの説明書きにしたがっておこなってください。また、多少プラ板の表面をやすりで荒らしておくほうが、デカールの接着剤の乗りがよくなります。
転写したものがこんな感じです。このときは先に表面のデカールを貼って、その後裏面からアイロンを当てて曲げるという手順で製作しました。裏面のデカールを先に貼ってしまうと、アイロンを当てられなくなるので注意です(デカールは熱に弱いため)。表面の順番はどちらでもかまわないと思います。貼り付けやすさで考えてください。
ラッカークリアを吹く
表面をコートしてあげないと、デカールは簡単に痛んでしまいます。そこでラッカークリアというものでコーティングをしてあげます。
一般に手に入れやすいのはアサヒペンのクリアです。ホームセンターで普通に買えます。クレオス(Mr.スーパークリア)やタミヤ(タミヤカラー)のものは模型用で出力も丁度よいですが、どこでもあるわけでもなくちょっと高いのでアサヒペンのもので十分です。
吹き方は慣れるまでが難しいですが、まず腕をいっぱいに伸ばすくらい遠めにして軽く吹きます。表面がほとんど湿らない程でよいです。湿り気がなくなる程度に乾燥したら、また薄く軽く吹きます。これを2回または3回程度繰り返したら、その後は少し厚めに吹きます。全体がほんのり占める程度に吹いたらまた乾燥、次はまたもう少し厚めに吹いて乾燥・・・という感じで進めます。根気が要りますが、この頑張り次第で仕上がりに差が出ます。
本来1日乾燥とか色々なところに書いてあると思いますが、私は気が短いので、乾いて見えるようなら即次の吹き、で進めてしまいます。
金具を取り付けて完成
ドリル(ピンバイス)で穴をあけ、金具を取り付ければ完成です。ドリルは100均のもので十分です。金具も100均の手芸コーナー等にあります。私はユザワヤが大好きなので、色々見るついでに足を伸ばします。やはりユザワヤさんの商品のほうが質はよい印象ですし、実は単価も安い気がします。今回はとりあえず100均の根付を購入してつけてみました。
私は工具が色々揃っているので、割と何でも出来るのですが、工具がないと小さなものでもやっぱりつらいかもしれません。揃えるのにお金はかかりますが、作ることそのものも趣味になるので、実益を兼ねていてとても楽しいです。みなさまも是非DIYの世界へ!
アネックス(ANEX) ピンバイス収納式 ドリル付 0.1~3.2mm No.94
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