スノーボードにホットワックスをかける その2(実践編)
導入編から続く実践編。ここでは実際にワックスを塗った手順を記述します。
今回私がホットワックスをかけるにあたって参考にしたのは以下のページです。
道具のメンテナンスから実際の滑走技術までを扱ったサイトです。
このページで紹介された方法で使われている道具の中には、私が購入したセットの中に無いものもありましたので、私なりの方法もテキストベースで書き記しておこうと思います。
板の状態とワックスの種類
今回ワックスがけをした板は、購入時にサービスでホットワックスをかけてもらい、その後半日程度滑走したものです。新しくかけたワックスは下地となるベースワックスと、その上からかける滑走ワックスの2種類です。滑走ワックスはフッ素が配合されていることが多いため、ボードの表面に直接かけると食いつきが悪くなります。そこでベースのワックスをかけた上から滑走ワックスをかけて行きます。
ワックスがけの手順
はじめに用意しておくこと
大量のワックスカスが出ます。屋内でやるなら下にブルーシートのようなものを敷いたほうがいいでしょう。ワックスのカスは少しべたべたして取れにくいので、ブルーシートはそれ専用に用意しておいたほうがよいです。もちろん掃除機などもあった方が便利です。
1. 古いワックスをリムーバーで落とす
今回はどんなワックスがかけられているのかわからない状態だったので、前回のワックスをしっかり落としました。リムーバーも要は石油系溶剤ですので、本来使いたくありません。今回は一度まっさらにしてからかけたかったので、特別に使用しました。今後はリムーバー無しでの上がけにします。大量のティッシュを消費しました。
2. ベースワックスを塗りつける
下地用ベースワックスをアイロンで溶かしながら板にこすりつけ、エッジ付近には溶かしたものを垂らしておきます。
3. アイロンとワクシングペーパーを使って、ワックスを塗り伸ばす
今回はセット同梱のワクシングペーパーを使用しました。ワクシングペーパーには予めワックスを少し垂らしておき、アイロンとボードとの間に挟んで、ペーパーを手で引っ張りながら長辺方向に塗り伸ばしていきます。先にこすりつけた固形のワックスを、溶かしながら平らにならして行く感覚です。ボードに熱が伝わり過ぎないよう注意しながら、全体にむら無く行き渡るようにします。
4. ワックスを冷やし固めて、スクレーパーではがす
私は少し部屋の中に放置してなじませた後、ベランダに出して急速冷却してしまいました。冷えて固まればOKですので、その後スクレーパーを使って表面のワックスをはがします。スクレーパーは図のように進行方向に向かって倒した状態で使います。このとき大量のワックスカスが出ますので、注意してください。
5. ナイロンブラシでワックスを掻き出す
最後にブラシで溝のワックスを掻き出します。これでベースワックスは仕上がります。続いては滑走ワックスです。
6. 滑走ワックスを2~5と同じ手順でかける
ベースワックスの上から、ベースワックス同様に滑走ワックスをかけます。
7. 掃除をしっかりする
ワックスカスが床に残っていると、靴下が大変滑りやすくなって危険です。しっかりカスは回収しましょう。
以上がワックスがけの手順です。要領をつかめば1時間もあればベースからきっちりかけられそうですね。今後は毎回滑走ワックスをかけ、様子を見てベースワックスをかけなおして行こうと思います。
性能のほどは?
大変好調でした。ほとんど平らなような場所でもちゃんと加速してくれますし、片足を外して漕いでいるときもとても楽でした。ひっかかりが無いので、体勢を維持するのもとても楽に感じました。これは皆さんがホットワックスを薦めるのも納得です。笑